Misty Frosty Love 歌詞考察

唐突だが『ラブライブ!サンシャイン!! デュオトリオコレクションCD VOL.2 WINTER VACATION』の一曲「Misty Frosty Love」の歌詞について考察していこうと思う。

前提

この曲はよう→ちか←りこという関係性の基にある曲らしいので、今回はそこに視点を当てて考察していこうと思う。
なぜ「らしい」のかというと、友人が「声優さんがラジオで言ってた」と言っていたので……
そしてこれ、方向性は私は好きだが、それとは別に純粋なようりこソングを望んでいた人はどんな気持ちになるのだろうか……本題から逸れるので語らないでおくが。
曲は素晴らしいので是非聞いてみて欲しい。

余談だが、前提の「よう→ちか←りこ」を抜きにして普通に聴くと単にラブソングのように感じると思う。そういう意味で、二つの捉え方ができる曲と言えるかもしれない。

Misty Frosty Love 歌詞考察

1番は曜ちゃんパート、2番は梨子ちゃんパート、3番は二人で歌う。
1番は曜ちゃん視点、2番は梨子ちゃん視点で考察していこう。

 

気がついたら二人を見ている
何を話してるんだろう 聞こえないよ
なんか(なんか)つらい(つらい)
だって いつもよりも嬉しそうだよ

 

いきなりド直球。これは曜ちゃんのちかりこに対する想いだろう。
特に、1期11話「友情ヨーソロー」ではこのようなシーンが(露骨に、と言っていいほど)描かれていたので、曜ちゃんのちかりこに対するネガティブな心境がこの短い歌詞につまっている。

 

目をそらしたくなった

 

実際曜ちゃんは目を逸らしたくなっても、むしろその現状を直視してしまうタイプだと思っている。
なぜそう思うかというと、曜ちゃんは本当に「要領がいい」(私は曜ちゃんのことを「天才型の人間」だと思っている)から。自分へはともかく、周りの人間に対しての理解が他の人と比べて深く、周りの人間の心境に敏感であるがため、なおさら千歌ちゃんの気持ちが梨子ちゃんに向くのを感じ取ってしまったのだろうと思う。あくまで「目をそらしたくなった」のであって「目をそらした」わけではない。

 

キレイな気持ちだけで
生きていたいけれど
誰かと比べて もやもやしちゃうよ
こんな自分 イヤなんだよ

 

これも結構な直球。「誰かと比べてもやもやしちゃう」のは言うまでもなく梨子ちゃんと比べてだろう。
それはそうと、この歌詞の「こんな自分イヤなんだよ」は非常に曜ちゃんらしい歌詞だと思うのだがどうだろう。

ラブライブシリーズに単純なキャラクターは存在しないが、その中でも曜ちゃんというキャラクターは人によって捉え方が大きく変わる複雑なキャラクターだと思っている。
私の捉え方を述べておくと、短く言えば「元気で明るくなんでもできる外向的なキャラクターのように見えて、その実自分へ向く感情への対処が苦手で内向的な面も持つキャラクター」と言った感じだ。
特に、1期11話「友情ヨーソロー」では(またかよとか言わない)千歌ちゃんとの距離が独特であるがために(かなり近い距離ではあるが、近すぎるが故に自分や千歌ちゃんに素直になれない部分がある。あるいは、好きという素直な気持ちがあっても性格や梨子ちゃんの存在によりそれを伝えにくい状況になっていた)自らの気持ちを心の奥に封じてしまっていた。
そして重要なのはここからなのだが、曜ちゃんはなまじ要領がいいためにこの気持ち(一言で言うと梨子ちゃんへの嫉妬、千歌ちゃんへの感情を封じ込めようとする気持ちも含まれるかもしれない)自体をしっかり感じ取っており、嫉妬したり自らを抑圧したりする感情自体が「イヤ」なものであるというのがこの歌詞で表現されている。
さらに「こんな自分 イヤなんだよ」とかなり強く言い切っているが、この言い切りっぷりも曜ちゃんらしいというか、他人の拒絶を行わない一方で自分自身への拒絶がかなり強く働いているのが見て取れる。
このような点で見ると、やはり非常に曜ちゃんらしいという気がするのだがみなさんはどう解釈するだろうか。
この辺りから梨子ちゃんとの対比っぽい歌詞が目立ってくる。詳細は後述。

 

空を白く舞う雪へ
願いたくなる 白く染めちゃってと
私の恋凍らせて(叶わない恋なら)
永遠の霧で眠れ
好きって感情が ああ悲しい
ときめいた反動かな 切ないよ

 

なんと悲観的な歌詞なのだろう……涙が出ますよ。この辺のメロディが非常に好き。
これは比喩的な表現で千歌ちゃんへの恋心(と言いきっていいのか?)を抑え込んでいる歌詞かと思う。
それにしても、2番の梨子ちゃんパートと比べると恐ろしいほどに対比が効いていて少し怖くなるな。
特に「私の恋凍らせて 叶わない恋なら 永遠の霧で眠れ」「好きって感情が ああ悲しい」のあたり、曜ちゃんの「この感情が伝わらないなら悲しく苦しいのでいっそ凍って眠っていて欲しい」というネガティブすぎる心情がよく伝わってくる。
梨子ちゃんとの対比についてもやはり後述。

 

忘れてしまいたい でも忘れることは
できないと知ってるよ

 

先ほど言った「目を逸らしたくなっても直視してしまう」に似たような歌詞だが、これは曜ちゃんらしいというより万人が思うことだと思う。

ノア

……まぁ恋したことないから知らないけど

 

誰かとあなたと私と Misty Love
誰かとあなたと私と Frosty Love

 

Misty→霧の深い、霧のかかった
Frosty→冷ややかな、霜がおりた、凍るような

という意味らしい、今調べました。英語力があまりにもなさすぎる……

 

なかよくなっても特別じゃない
特別な人になりたい なれるの?
ずっと(ずっと)つらい(つらい)
なんで一番近くなれないのかな

 

2番パートは梨子ちゃんなので、梨子ちゃん視点前提で見ていこう。

これはようちかの曜ちゃんに対する梨子ちゃんの思いだろう。
「なかよくなっても特別じゃない」というのは「ずっと千歌ちゃんと一緒にいる幼馴染」である曜ちゃんに対して、千歌ちゃんといくら仲良くなっても曜ちゃんのように「ずっと一緒にいる幼馴染という特別な存在、一番近い存在」になれないことを嘆いているような歌詞。
余談だが、ようちかがお互いに一番近い存在だというのは公式で言及されてるらしい。はえ〜

 

(やめよう)嫉まないで
(やめよう)羨まないで
そう純粋に そっと(そっと)想いたいよ
そんな自分でいたいんだ

 

自分に「綺麗で」あろうとする梨子ちゃんらしい歌詞。
下の歌詞と合わせて、自分に向く感情は曜ちゃんと全く違うのがよくわかる。この対比はかなり鮮明に描かれていると思う。
……もっとも、対比も何も「別の人間が対比できないわけがない」のは当たり前の話である。偉ぶって考察っぽくしてるが、これは普通のことだろう。

 

キレイな夢が見たい
曇りのない心で
誰かを(気にして)いらいら(したくない)
自分よ、しっかりしなさい!

 

ここが曜ちゃんとの決定的な違い。そして「自分よ、しっかりしなさい!」は私の大好きな歌詞である。
上と同じく、綺麗であろうとする梨子ちゃんの思いがよく表れている。
そして、一番のポイントは「自分よ、しっかりしなさい!」という歌詞。ここは最初聞いた時「えっ、なんで唐突に〜なさい口調?」などと思われた方もいるだろう。少なくとも私は思いました。
しかしこれは梨子ちゃん視点で歌っていると考えると、確かに梨子ちゃんの心情っぽいのだ。そして、上述の通り曜ちゃんとの決定的な違いだ。
曜ちゃんと同じく自分に向いている感情なのだが、曜ちゃんは「こんな自分 イヤなんだよ」とかなりネガティブなもの、自分を否定するものだったのに対して、梨子ちゃんの「自分よ、しっかりしなさい!」は、少なくともネガティブではなく、自らを律している、むしろ今の自分を肯定しているようなものなのだ。これは二人の対比がよく表れていると思う。

 

今は雪のなか歩こう
願いよ空の果て 消え去っちゃえと
忘れる(ふりでも)
雪がきっと白く隠してくれるから

 

ふわっとした歌詞のように思えるのだが、ここも曜ちゃんと梨子ちゃんの違いが表れている……気がする。
「私の恋凍らせて」「永遠の霧で眠れ」「好きって感情がああ悲しい」などネガティブが溢れ出していた(古い表現)曜ちゃんと比べると「今は雪の中歩こう」「雪がきっと白く隠してくれるから」などは幾分前向きなように思える。

……さて、今更重要なことを話すのもなんだが、梨子ちゃんがポジティブなキャラかというとそこはそうとは言い切れないだろう。むしろ、見方によっては曜ちゃんの方がポジティブなキャラだ。
では、なぜここまで逆の性格が歌詞に表れているかというと「曜ちゃんは自分に向く感情のみとてもネガティブ」「梨子ちゃんは少なくともネガティブな感情が己に強く向かず、むしろそれを正していける(あるいは正していこうとする)」といったような二人の性質によるものだろう。
これはどちらがいいとかの話ではなく、単にキャラクターとしての性質の違いだ。

 

空を白く舞う雪へ
願いたくなる 白く染めちゃってと
私の恋凍らせて(叶わない恋なら)
永遠の霧で眠れ
好きって感情が ああ悲しい
ときめいた反動かな 切ないよ
忘れてしまいたい でも忘れることは
できないと知ってるよ

 

ここは1番の繰り返し。
これはかなりの深読みなのだが、これは梨子ちゃんより曜ちゃんの想いの方が重い(今のは想いと重いをかけた……)ことをこの繰り返しで示しているとしたらなかなか強烈である。
ただ、曜ちゃんの千歌ちゃんに対する想いや梨子ちゃんに対する複雑な心境(梨子ちゃんが大好きという感情とは別に)は(少なくとも私が見た限りでは)解決してはいない(≒梨子ちゃんの方が千歌ちゃんと近い)ので、まんざらおかしな読みでもないかもしれない。

 

誰かとあなたと私と Misty Love
誰かとあなたと私と Frosty Love

誰かとあなたと私と
私は伝えたいの?
それとも…
私は伝えたいの?
……伝えたいよ!

 

最後の「伝えたいの? ……伝えたいよ!」は考察の余地が残る歌詞だ。
二人とも千歌ちゃんに想いを伝えたいという思いはあり、それでもお互いの関係性(ようちか、ちかりこだけでなくようちかりことして)などにより伝えられない。心の中では伝えたいと思っているというのを示している……かもしれない。

まとめ

ノア

長くなってしまった……

真面目な歌詞考察は初めてやったが、楽しいなこれ。私の考察があってる間違ってるか(というか、そこはこだわらなくていいと思うが)はともかく、このように考察の土台を与えてくれるような歌詞は非常に好みだ。
Misty Frosty Love、とてもいい曲なので是非一度聴いてみてはいかがだろうか。Aqoursのデュオトリオはいい曲ばっかりですよ!

気が向いたらまた歌詞考察をするかもしれない。それでは……

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ノア

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